【事例紹介】ルート配送ドライバーの経験者を採用した事例

あらゆる職業の中でも、屈指の採用難易度を誇る職種の一つがドライバーです。

厚生労働省のトラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイトによると、トラック運転手の有効求人倍率は全職種平均の2分の1。つまり、2倍採用が難しいというデータが出ています。

今回は、そんなトラックドライバーの中でも「経験者」を採用成功した事例をご紹介します。ドライバー経験者が思わず応募したくなる原稿づくりのポイントも挙げていますので、ぜひ参考にしてみてください。

業界・企業情報

事業内容

段ボールやポリエチレン製品などの包装資材メーカー。環境に配慮した製品などを、オーダーメイドで製造している。

企業規模

従業員:250名以下

関東の1拠点のみ。

採用条件

求める人物像

30歳~40歳男性。準中型免許(MT)所持者かつドライバー経験者限定(フォークリフトの免許があれば尚可)。

お客様先へ向かい、商品を受け渡すやりとりがあるため、しっかりと受け答えできる方がほしい。

「ガツガツ稼ぐ」というより、安定してしっかり働きたいタイプがほしいとのことでした。

給与および待遇

月給24万5500円~(固定残業代20時間含む)想定年収は390万円程度。

休日休暇

年間休日は117日。土日祝日休みだが、年に9回程度土曜出勤がある。(会社カレンダーで固定されている)

残業は月3時間程度でほとんどない。

採用希望人数

1名

課題感

「経験者限定」「準中型免許(MT)が必須」

顧客からの要望や使用する車種の関係で、「ドライバー経験者」かつ「準中型免許(MT)保持者」という、高い採用ハードルが1番のネックとなる。

30代以下の若手がほしい

今回の募集の目的は、ドライバーの若返りを図るため。既に社内では40代~50代のドライバーが活躍しており、30代以下の若手ドライバーに限定して採用したいという要望だった。

総務省の調査資料によると、道路貨物運送業に従事している30代の割合は全世代の14%程度。20代以下と合わせても24%程度という、非常に狭い層にどう魅力に思ってもらうかが課題となる。

荷物の手降しが多い

取引先の法人に荷物を届ける際、パレット積みもあるが手降ろしも多い。そこを理解してくれる人でないと、採用は難しいとのこと。

アピールポイント設計

自社製品の配送のため、仕事がなくならない

あえて「自動運転技術の発達による、ドライバーの不安」に触れ、「指定された場所に人の手で降ろさなければならない荷物だからこそ、ずっとあなたにお任せする」というメッセージを記載。

また、「オーダーメイドを強みにして数百社と取引しており、ニーズがあるため安心して働き続けられる」という安心感で訴求した。

法人相手の仕事のため、土日祝はほぼ休み

100%法人に向けた配送業務で、基本的には土日祝日は休み。年に9回は土曜出勤があるものの、そこは隠さずに「最大月に1回、土曜出勤があるだけ!」とポジティブに記載した。

また、残業もほぼないため

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仕事が17時に終わるため、平日は近くのスタジアムでサッカー観戦することも!

など、実際のドライバーがアフター5を楽しんでいる様子を描写した。

ノルマや無理な配送スケジュールはない

「自社製品を届ける」=「荷主は自分の会社である」ことに着目。

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配送先だけでなく、配送ルートも指示する事務員さんがいます!

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道路状況が不穏な時でも、会社に連絡を入れれば担当の方がお客さんに連絡してくれます!

など、「荷主はあなたの味方である」ことを訴求した。

ルート配送だが飽きない

決まった配送先しか持たないルート配送は、負担の少なさから人気があります。
一方で

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(同じルートを走り続けるだけだと、飽きてしまう…)

と思うドライバーも少なくありません。

この企業の場合は、複数人のドライバーでルートを持ち回りで担当するため、「毎日同じルートを走る」ということはない点をしっかりと説明しました。

採用成果

PV数(ユニークユーザー)

682人

応募数

53人

採用数

1名(充足率100%)

まとめ

今回の事例では、ターゲット「大手配送会社のドライバー」に狙いを定め「無理なノルマや配車はない」「法人相手なので、土日祝日は休める」「お客さまが不在ということがない」など、経験者がグッと心を掴まれるようなポイントを訴求しました。

そしてもう一点、特に強く打ち出したのは「時代が変わっても、ずっとドライバーが続けられる」という点です。

ドライバー経験者の中には「収入を上げたい」「休日を増やしたい」など、労働条件を改善したい人だけでなく、「運転が好きで、ずっとこの仕事を続けたい」という人も一定数存在します。

自動運転技術の進歩で、ドライバーという仕事は将来なくなるのではないか…と囁かれる昨今。「ずっと大好きな運転の仕事を続けられる」というメッセージは、先を見通している求職者にこそ響くものです。ぜひ、参考にしてみてください。

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